あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

ホールド・ザ・ダーク そこにある闇

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2018年 ‧ スリラー/アドベンチャー ‧ 2時間 5分

オオカミに息子をさらわれたと言う母親の依頼で、アラスカの辺ぴな村を訪れた作家。だが、動物行動学の知識を生かした人助けが、不気味な謎に包まれる恐怖に変わっていく


イメージとしては、オオカミとの闘いや自然との関係を描いた内容と思いきや、序盤早々から思いもよらぬ予想だにしない急展開には圧倒的され、アラスカの見棄てられたような閉塞感漂う田舎特有の不気味さと、その場所にずっと潜んでいただろう闇や病を抱えた人間たちが引き起こす惨劇が連鎖的に繋がり爆発的に広がり取り返しがつかない状況になっていく地獄絵図と狂気が入り交じた世界観は流石。「ブルーリベンジ」と「グリーンルーム」のジェレミー・ソウルニエ監督!2作ともに容赦なく人間が抱える闇と過激な描写も今作にも引き継がれており、オカルト的な呪いや先住民族や狼、自然、環境、差別等も下地にあるかのようで、法律もモラルもあったもんじゃないトンデモ展開的の最終的には観客に丸投げする展開もまたこの監督らしい演出で、前作含め2作は苦手であったが、今回は比較的見やすく免疫が出来たのか重かったが、それなりに見応えがあり楽しめた。そして、ウインド・リバーと重なる様に真っ白な大地に血の赤がよく映える作品という部分では舞台や世界観、登場人物などは似ていたのかもしれない。しかし...これまた、この監督特有の見る人を選ぶ作品で賛否別れることは確実である!