トラック野郎 一番星北へ帰る
1978年 ‧ アクション ‧ 1時間 50分
8作品目!いつもならタイトルの「トラック野郎」から"一番星ブルース"が流れるのがお約束のパターンなのだが無し!
今回はいつものトラック野郎シリーズとは毛色が少し違っており、全体的にコミカル感は影を潜め、シリアステイストと人情味が全体的に目立った内容となっていた。
今回は、桃さんのふるさとでもある。みちのくを舞台に米国帰りの黒沢年男がライバル役として登場!ヒロインに大谷直子を迎えデッドヒートを繰り広げる展開となってはいる!
そんでもって、2作目でライバル役のボルサリーノとして登場したはずの田中邦衛が使い回しで今回は、最大の宿敵の警察官として登場するのも見物である!
人情ドラマが目立ってたという事で、ヒロインの大谷直子の息子と何とか仲良くなろうと頑張る桃さんと少年のシーンは微笑ましく意外と感動した。
故郷を訪れた桃さんの口からは今まで語られることはなかった、星桃次郎の過去がついに明かされる事になる。最後はいつも以上に違和感半端ない展開からのお決まりのカーチェイスは相変わらずのの迫力であった。
シリーズ通して、マンネリ化を脱却しようと試行錯誤の末の路線変更をしようと躍起になって暗躍しているかのような製作陣からの奮闘が伝わってくるかのような雰囲気が感じとれ。
トラック野郎シリーズで賑やかなどんちゃん騒ぎ系が好きな人には、今回は向かない少し暗めの内容ではあったが、たまにはテイストの違ったトラック野郎も良いもので、自分的にはまあ、蟻か梨かと問われたら…( ˙灬˙ ก)全然ありであった!