あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外のことも書く

モリーズ・ゲーム

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2018年 ‧ ドラマ/クライム ‧ 2時間 20分

モーグルの大会で重傷を負い、アスリートの道を諦めたモリー。ある日、彼女は上司からアンダーグラウンドな超高額ポーカーのアシスタントを頼まれた事をキッカケに人生が一変する


ポーカーのルールを知らなくても、途中説明や大体の流れで着いていけるため、心配無用、一件サクセスストーリーと思うかもしれないが、本作はモリーの人間としての成長過程や人間ドラマを楽しむ作品である。


最初のイメージしてたモリー像は裏社会でのし上がろうとギラギラの野望や欲望を持った人物像を想像していたが、実際は真っ当で誠実で自分の信念を曲げずに最後まで不利益になろうが、自分のスジを通すような意外な人物像で驚いた!だが、裏社会で勝ち続けるにモリーはあまりにも真人間すぎた為、落とし穴にハマってしまうんだが...まあ、そこがこの物語でのモリーの魅力でもあるんだけど、あとおっぱいも良かった!


モリー役のジェシカ・チャステインは役とマッチしており、上手いことモリーの時代背景や家庭での苦悩など熱演してて魅力的で良かった!モリーを助ける弁護士との掛け合いや、父親役を演じたケヴィン・コスナーは特に最近は「ドリーム」などでも脇役としてだが、すごく好演しており娘モリーとの対話する場面は特に印象に残って素晴らしかった。終盤での法廷でのシーンはまた意外で面白く!通常見たことのない、判決パターンがある事を初めて知ったりとなかなか知らない事や、検察側とのやり取り等見所満載で、情報量が多くかなり見終わった後の疲労感はあるが、その分やはり実話を基にしているため濃密で人間ドラマが光っており楽しめ、テンポよく場面の切り替えも激しく進んでいくため、時間の長さはさほど感じなかった。そして、見終わった後の充実感と久しぶりに良い映画を観たと素直に思える作品であった。

ウィンストン・チャーチル

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2018年 ‧ ドラマ/歴史フィクション ‧ 2時間 5分

 

          "成功も失敗も終わりではない"

              "肝心なのは続ける勇気だ"

                ウィンストン・チャーチル

 

舞台は第二次世界大戦、ドイツとの攻防でイギリスは絶体絶命の状況下で首相就任を受けたウィンストン・チャーチルの27日間とダンケルクの闘いまでを描いており


いかにこの時代にドイツの圧倒的軍事力とヒトラーの影響力が強かったのかを示しており、戦場だけでなく指示を出さなければいけない立場の政府としての状況下等。


まるで、カミソリの歯の上を綱渡りしているかのようなギリギリの状況下は緊迫感があり、和平交渉への抵抗や、あくまでも戦場で闘い抜けと鬼軍曹の如く憤怒し続けるチャーチルが次にどんな発言をするのか見ているこちらまで、ハラハラドキドキさせられ、ゲイリーオールドマンの迫真の演技に惹き込まれるばかりであった。

 

後半の追い詰められ、まさに正念場という葛藤に苛まれる演技も見事で、前半で険悪であった国王やタイプライターで書記係との関係も後半になるにつれ信頼し心を通わせていく関係も丁寧に描かれていて感情の起伏がホント上手いと感じさせられた。


当初、下馬評的存在であったチャーチルが民衆の声に耳を傾け、演説にするシーンは物語の中でも1番の山場であり見どころで、圧倒的されるであろうシーンは必見である。どこまでが本当の事実として描いている部分かは不明だがかなり見応えある作品である。

余談ではあるが、クリストファーノーラン監督の「ダンケルク」を見ておくとより一層楽しめるのでオススメである。

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

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2008年 ‧ ドラマ/SF ‧ 2時間 2分

現代に似たもうひとつの世界。平和を実感するために“ショーとしての戦争”が行われる中、思春期のまま戦闘機のパイロットとなることを余儀なくされた通称“キルドレ”たちの運命を描く。


空中に戦闘機が飛び上がるシーンから空の雲や飛行シーンは実写と見間違えるほどの映像美、戦闘シーンも素晴らしい映像美で押井守の拘りを細部に感じることができて、凄いと思ったのはここまでで・・・期待をしたのも束の間。


全体的にな重く暗く、ほぼ無表情のキャラクター達と覇気のない声でボソボソっと話す声のトーン。押井守の作品で何度か見たような世界観。キャラクターやストーリー設定で、一生を子供で過ごし死ぬことが出来ない為に、叙事的であるというイメージと戦争という事柄を恰も、現代社会に向けての風刺として描きたかったのかもしれないが


物語とキャラクターの行動や発言、肝心の死ねないという、設定も戦闘機に搭乗して撃墜されれば死ぬとか、しまいにゃ普通に銃で撃たれ殺したとか設定にあまりにも説得力がなく、違和感だらけで話も淡々と抑揚も無い展開をただ繰り返すような、監督の狙いだったとしても流石に途中からキツくなって何度睡魔と闘ったことか


世界観的には、押井守作品の「人狼」や「攻殻機動隊」を思わせる名前がちらほら出てきて、クロスオーバー作品とも思わせるかの様な世界観はファンにはたまらず、押井守作品が大好きで、それに加えて戦闘機好きが喜びそうな作品である。自分的には難解すぎたのと響かなかった部分で否であった設定は悪くなかっただけに残念である。

人狼 JIN-ROH

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1999年 ‧ ファンタジー/スリラー ‧ 1時間 45分

日本がアメリカではなくドイツに占領されたという、架空のもう一つの戦後を舞台にした物語。


戦後の爪痕が残り発展最中で排斥した冒頭のシーンは仁義なき戦いを思い起こさせるかのようで、凄惨な流血と混乱が暗躍する架空の都市で、立場を異にする組織。自治警と首都警の内部抗争や、左翼反体制(テロリスト) 属する女性と特機隊隊員との禁断の恋を主に描いた内容で、水と油の様に交わりあえない2人の描写から、組織内部での展開や策略など様々な思惑が考察して点であった部分が物語が進むにつれ、次第に1本の線に繋がるところは、脚本が本当によくできており、更に人間ドラマも見事というしかなく、スカイ・クロラでもそうであったが、全体的に重苦しい雰囲気を醸しださせるのが、うまいことうまいこと!登場人物の言葉は少ないにしろ何気ない描写や、劇中で出てくる、赤ずきんをフォーマットに作ったかのような童話を上手く物語や感情に被せ展開させていく形式は絶妙にマッチしており、鳥肌が立った。ヒロインを「赤ずきん」男を「狼」という対比的な美女と野獣のような古典的ではあるかもしれない設定も最後で、とても大きな糧となっており、時折フラグとも取れる知人からの発言やんかも、また渋くてカッコイイことカッコイイこと、「人と関わりを持った獣の物語には、必ず不幸な結末が訪れる。我々は犬の皮を被った人間じゃない。人の皮を被った、狼なのさ。」

ラストではそれまで感情を殺していた「狼」がその瞬間だけは人間らしい感情を露わにするシーンは見方によって意見や考察が別れそうであり「そしてオオカミは、赤頭巾を喰った」...の後、彼はどちらの道へと足を踏み入れたのかも描写的に気になるところであった。切なくやるせないながらにも静かに胸に染み込んでくる余韻が印象的な作品であり、傑作であった。

バクマン。

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2015年 ‧ コメディ ‧ 2時間

性格の違う高校生2人がタッグを組み、週刊少年ジャンプでの連載を目指して日々奮闘する漫画家コンビの姿を描いた作品。


ことごとく爆死しているイメージがある。漫画の実写化の中でも取り分け、見易く製作者側の原作を映画版に新たにアップデートし更にブラッシュアップさせたのが成功だったと言え、実写化にありがちな、話をすしずめ状態でダイジェスト版にしか見えず、結局世界観もストーリーもあったもんじゃねえよというクソパターン化も上手く回避、バクマン。はあくまでも漫画にかける熱い情熱と魂を持った奴等の話としてシンプルに改変し完成されていた。


そして、実際にある職業の漫画家というのも大きく、ファンタジー世界を無理くり作り上げたチープなCGの違和感ありまくりの世界観なんかよりよっぽど身近でリアルに受け入れやすく、演出も漫画という題材を上手いこと取り入れ使ったコミックの作者の一言的な部分や微妙に絵の上手さ加減を変え成長させたと思わせる部分なんかは芸が細かくて本当に驚かされた。そして漫画家と編集者の切磋琢磨するシーンやジャンプの三原則である、努力。友情。勝利。というお決まりのテーマぷらす恋愛要素の青春サクセスストーリーとして上手くまとまり仕上がっていた。


特に対となっているラストのエンディングは圧倒的に驚かされるセンスでビックリ箱的要素をふんだんに盛りこんでて、サカナクションの「新宝島」と併せて流れるシーンは最後まで楽しませてくれ久しぶりに漫画実写化でも満足いく作品だったといえる。

ボヘミアン・ラプソディ

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2018年 ‧ ドラマ/伝記 ‧ 2時間 13分

劇場の予告で見て以来、この作品は絶対に劇場の大画面で堪能する作品だと確信しての鑑賞。


伝説のバンドQUEENフレディ・マーキュリーの波乱万丈の人生を描いた物語


冒頭、20th Century Foxのダッダッダダ〜♪がギターサウンド音として流れ掴みはOK!と言わんが如くステージへ向かうフレディの後ろ姿から物語ははじまる。

自分の中でQUEENというバンドは曲とvoのフレディ・マーキュリーの存在くらいの認識であったが、本作を見たあとはイメージが一変した。その圧倒的センスと才能あるヴォーカルとステージ上で魅せるパフォーマーとカリスマ性の顔とは裏腹に、私生活での苦悩やゲイであるという事に対する偏見がまだ厳しかった時代に対し、彼が生涯を通じてテーマにしてきたであろう「愛」誰よりも愛を求め、叶わぬ願い、別れ、裏切り、再開、運命のように散りばめられたピース。音楽というフィルターを通して彼の心情や感情が重なり歌に秘められた彼の想いやバンドの音が融合した時に、パズルは完成となり。さまよい訴え続けた彼が最後にたどり着き見出した答えと視線の先にある景色はとても印象的で、終盤21分のコンサートシーンは涙と鳥肌でフレディと観客と一体になって「We Are the Champion」を一緒に口ずさんでいる自分がいた!

 

そして、この作品で役者陣が本当にいい仕事をしており、フレディ役を演じた。ラミ・マレックの圧倒的、憑依したとしか思えない。フレディ独自のステージ上でのパフォーマーンスと演技は圧巻である。気になっていたフレディの独特の感性とファッションセンスのルーツなんかも時代の流れとその時の彼の私生活がモロに影響してたり、あの歌に隠された秘話などもしっかりと経路もとても細かく丁寧に描かれており、QUEENとの人間関係から交友関係までも彼という人物への製作者のリスペクトと愛が伝わってくる作品で、終わったあとは彼らの音楽を聴きたくなることは間違いないだろう。