スモールフット

2018年 ‧ ファンタジー/アドベンチャー ‧ 1時間 49分

遥か山脈の人里からかけ離れた山で暮らすイエティのミーゴ。ある日偶然人間と出会ったが、村人は信じようとせず。真実を求めいざ下界に降り人間を捜す旅に出ることになったミーゴ

雪男と人間の友情物語を描いたストーリーで、全米で興行収入1億ドル突破していたのを見て日本に来たら是非とも見たいと思ってた作品。この手の作品は子供向けが大半と思っていると足を掬われるのがセオリーであり、このスモールフットもやはりそうであった。恐るべしハリウッド！可愛らしい見た目と世界観に騙されることなかれ、中身はしっかりとした社会派でありイエティという未確認生物と人間との壁を描いているが...それは、人間世界に置き換えれば人種問題という定義を担っており。根底のテーマはなかなかへヴーで重たい問題を取り扱った内容であったのにもかかわらず、演出の上手さと見せ方とテンポの良さ、そして「ズートピア」とも通じるかのよう雪男というキャラクターでデフォルメし社会風刺を効かせ愛嬌ある個性的なメンツのイエティ達にいつしか癒されること間違いなく、ミュージカル仕立てで描かれるシーンもコミカルで和やかにさせてくれるポイントであった。そして、肝心の人種問題も逃げることなく真剣に向き合い革命を受け入れていく姿は感慨深く、終盤の王道な展開だけれども、人間側がイエティの為に取った行動とそれを理解さしお互いの間に生まれた絆を感じる場面でウルっときてしまいついつい泣いてしまった！ラストはディズニーなら大円団なのだろうが、この作品はまた違ったアプローチで前に進む大切さや踏み出す勇気をはじめの一歩を教えてくれ、見終わった後は、違った視点で新たに世界が見えるような見たくなる作品である。