あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

バクマン。

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2015年 ‧ コメディ ‧ 2時間

性格の違う高校生2人がタッグを組み、週刊少年ジャンプでの連載を目指して日々奮闘する漫画家コンビの姿を描いた作品。


ことごとく爆死しているイメージがある。漫画の実写化の中でも取り分け、見易く製作者側の原作を映画版に新たにアップデートし更にブラッシュアップさせたのが成功だったと言え、実写化にありがちな、話をすしずめ状態でダイジェスト版にしか見えず、結局世界観もストーリーもあったもんじゃねえよというクソパターン化も上手く回避、バクマン。はあくまでも漫画にかける熱い情熱と魂を持った奴等の話としてシンプルに改変し完成されていた。


そして、実際にある職業の漫画家というのも大きく、ファンタジー世界を無理くり作り上げたチープなCGの違和感ありまくりの世界観なんかよりよっぽど身近でリアルに受け入れやすく、演出も漫画という題材を上手いこと取り入れ使ったコミックの作者の一言的な部分や微妙に絵の上手さ加減を変え成長させたと思わせる部分なんかは芸が細かくて本当に驚かされた。そして漫画家と編集者の切磋琢磨するシーンやジャンプの三原則である、努力。友情。勝利。というお決まりのテーマぷらす恋愛要素の青春サクセスストーリーとして上手くまとまり仕上がっていた。


特に対となっているラストのエンディングは圧倒的に驚かされるセンスでビックリ箱的要素をふんだんに盛りこんでて、サカナクションの「新宝島」と併せて流れるシーンは最後まで楽しませてくれ久しぶりに漫画実写化でも満足いく作品だったといえる。