あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

エイリアン3

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1992年 ‧ SF/スリラー ‧ 2時間 25分

毎回監督が変わることでおなじみのエイリアンシリーズ!今回は鬼才デヴィッド・フィンチャー監督が務めている。


シリーズワーストとしても名高い印象が目立つ3なのだが、要因としては1作目、2作目で作り上げた構成やストーリーからエイリアンの世界観を完膚なきまでにぶち壊し、挙句の果てにホラー色が強すぎてストーリー性も何もあったもんじゃないとくそみそに評価された作品で、兎に角!散々な評価と聞かされていたが


個人的には普通に面白かった(笑)確かにシリーズとして見れば往年のファンなんか、マニアックな人から見れば納得いかなくツッコミ所はあるにしても、この頃からかデヴィッド・フィンチャーっぽい暗く救われない様な閉鎖的な独特の空間や世界観は異才を放っているかのようで正直、好き!


囚人の惑星という設定も上手く活用しながらの宗教観等も世界観とマッチして男だけの囚人の中に女性ただ一人という設定も面白かった。普通の女性なら耐えられない状況下なのにも関わらず、それを跳ね除けるのが、1.2.で修羅場を掻い潜って来た我らがヒーローでありヒロインのリプリーなのである。囚人と同じように坊主にするあたりのリプリーの男前たる姿はシリーズでもベスト5に入るほどのイケメンっぷり!


エイリアンも犬の体内に入り、四足歩行する等進化をするものの今作はCGの粗さが多少気になるところもありつつ、原点復帰のような、少ない武器を頼りにエイリアンに挑んでいく展開からまさかまさかの展開は最後まで暗く救いがないと言われる由縁だったにしろ、1.2とはまた違った幕引きで、まあ、言われてるほどひどい作品ではなく、嫌いではなくむしろ好きな部類だったので、やはり映画というのは自分の目で確かめて見るまでは分からないという面白さがあり、食わず嫌いはアカンと思わせてくれる作品であった。