あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

わたしに会うまでの1600キロ

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2015年 ‧ ドラマ/旅‧ 1時間56分

人生のどん底にいたが女性(シェリル)が本来の自分を取り戻すため1人1600キロの荒野を歩く姿を描いたロードムービー


スタンド・バイ・ミー」「レインマン」「ストレイト・ストーリー」「モーターサイクル・ダイアリーズ」「127時間」等。ロードムービー系には名作が多く、基本は実話の原作をベースに製作される事が多く本作も、実話を基に描かれている!女性がたった、1人で1600キロもの距離を横断、旅をするという、大の男でも挫折しそうな過酷な旅を描いており


過去。主人公シェリルの中で傷を負い、自分自身を見失ってしまった。3つの出来事を軸に、旅をしている最中でシェリルが傷を負った時の回想を挟みつつ、現在の辛い旅と自分を戒めるかのように、前に進んでいく姿は壊れた自分を新たに再構築していくかのような、一歩一歩が部品を組み立てるかのようにも見えた。


そして、トラブルや旅先で触れ合い話せる喜びや、人の温もり、将又。女性1人ということでおきうる危険レイプの恐れなど、主人公のシェリルの心情を細かく丁寧に描いており、最初から最後までウィザースプーンの役者魂を感じさせられる演技には圧巻であった。冒頭の足の生爪をひっぺがす場面と幾度も、挫けそうになるもその度に、過去の自分という幻影と向き合い、母親の顔と「コンドルが飛んでいく」を唄うシーンや歌詞は印象的で

 


地を這う蝸牛より雀になりたい

叶うのなら絶対そのほうがいい

打たれる釘よりハンマーになりたい

叶うものなら絶対そのほうがいい

 


正に、主人公の旅を表しているようで、本当の自分自身を取り戻すという頑なで泥臭くてストレートな姿には、勇気をもらうはずだろう。そして見終わった後に自分を見つめ直し、旅に出たくなるような作品である。

トラック野郎 故郷特急便

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1979年・ロマンス・アクション・1時間50分

「トラック野郎」シリーズ第10弾!にして堂々の完結作。気がつきゃ10作目、見始めた時は、こんなに長いから途中で絶対挫折する自信満々だったのにも関わらず!面白くて、つい続きが気になる邦画NO.1にいつしかなり、堂々の完全制覇!


ラストに相応しく、今回のヒロインはな、なんと!ダブルで2人もいるのだ(笑)

1人は冒頭に、フェリーの上で出会う演歌歌手でドサ回りをしてプロになるのが夢の石川さゆりに先ず、一目惚れ☆彡


2人目はジョナサンの自殺を食い止めた、ドライブインで働く森下愛子に一目惚れ☆彡


どちらも可憐で可愛らしく、森下愛子に関しては自分の持つイメージで、木更津キャッツアイというドラマのイメージがかなり強かった為に(笑)堀北真希に似てたりもして正統派な美人女優だったのにはめっちゃ驚いた!


忘れちゃいけない、ライバルは原田大二郎で常に、土佐犬を連れている一風変わった人物で、桃さんとのケンカはシリーズ史上一番長く殴りあったケンカである意味、コミカルでその後の展開の土佐犬の対決もかなり見物であった!


この作品の癒し系キャラであり、トラブルメーカーことジョナサンが今回は目の病気のために入院する羽目に!その代わりを務めるのが、おかーちゃんだったので、笑ってしまった!そして、シリーズを通して大きくなった、子供達も成長し、大人な部分を見せたりし、最後のジョナサンとかーちゃんのシーンは微笑ましく、憧れる夫婦像で!つい、ウルッと来てしまった。


そして、、我等が桃次郎の恋の行方は!?

シリーズお決まりの、誰かの為に一番星号を飛ばして走る桃さんの勇姿もこれで、見納めと思うと寂しく感じるとともに、今回の恋はどちらかと上手くは行くものの、相手の気持ちや夢を考えて、あえて身を引く男の姿はカッコよく、そこにシビれる憧れるぅであったのだが...出来れば桃さんにはラストは幸せになって欲しかったのが、自分としての願望であったかな、しかし、最後の桃次郎の姿は紛れもなく誰しもが惚れるであろう!真っことの漢の姿であった。


いやーシリーズ最初から最後まで、本当に最の高で面白かった。男も女も全ての人が楽しめるハートフルで人情味ある全ての娯楽が詰まった日本を代表するであろうか傑作であると断言出来る(シリーズ通して)作品である。

トラック野郎 熱風5000キロ

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1979年・アクション・ロマンス・1時間46分

「トラック野郎」シリーズ第9弾!

前回のシンミリ感が嘘のように、今回はいつものテイストが戻ってきて一安心


今回は自分のの故郷でもある、信州こと長野県が舞台。いつか登場するのか、もしかしてしないのか?期待しながら見ていたがついに登場で、テンションMAXで鑑賞(笑)


しょっぱなから、当て逃げ犯に間違われ警察に連れていかれる桃次郎!そこで被害者と出会うが、実は今回のヒロインこと小野みゆきであった。信州=山や森っというイメージから連想されるであろうか、ワイルドないでたち姿のヒロインを見て、ランボーシルベスター・スタローンが思い浮かんだのは自分だけじゃなかったはず


ジョナサンが昔なじみのトラック野郎が林業の運転手をやって稼いでるとの事で、お金に目がないジョナサンは早速、信州の林業へ!一悶着あり、一番星を修理に出し!桃さんも後を追うこととなり、そこでヒロインとも再開&ライバルも登場!!

 


ライバルには野ソップこと地井武男が出演!このシリーズではあだ名で呼ばれる事の多いライバル達?今回の地井武男のあだ名"野ソップ"(山だからイソップを野に変換)は、ちょっと無理矢理過ぎて、シリアスなシーンなのに野ソップと呼ぶ場面ではつい、笑ってしまった(笑)

 


ヒロインの小野みゆきに対して、桃次郎のオレにもやらせろ~のくだりは爆笑してしまったが、今じゃ下品すぎて確実に無理だろうな(笑)

 


今回は西部警察よろしくの如くの爆破シーンもありの、追悼踊りもあり!最後はいつものお決まり、義理と人情を背負い一番星号をぶっぱなして走る有志で締めるところは締める部分は!流石トラック野郎である。そして、今回で玉三郎ことせんだみつおはキャストを首になります。

トラック野郎 一番星北へ帰る

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1978年 ‧ アクション ‧ 1時間 50分

8作品目!いつもならタイトルの「トラック野郎」から"一番星ブルース"が流れるのがお約束のパターンなのだが無し!


今回はいつものトラック野郎シリーズとは毛色が少し違っており、全体的にコミカル感は影を潜め、シリアステイストと人情味が全体的に目立った内容となっていた。


今回は、桃さんのふるさとでもある。みちのくを舞台に米国帰りの黒沢年男がライバル役として登場!ヒロインに大谷直子を迎えデッドヒートを繰り広げる展開となってはいる!


そんでもって、2作目でライバル役のボルサリーノとして登場したはずの田中邦衛が使い回しで今回は、最大の宿敵の警察官として登場するのも見物である!


人情ドラマが目立ってたという事で、ヒロインの大谷直子の息子と何とか仲良くなろうと頑張る桃さんと少年のシーンは微笑ましく意外と感動した。


故郷を訪れた桃さんの口からは今まで語られることはなかった、星桃次郎の過去がついに明かされる事になる。最後はいつも以上に違和感半端ない展開からのお決まりのカーチェイスは相変わらずのの迫力であった。


シリーズ通して、マンネリ化を脱却しようと試行錯誤の末の路線変更をしようと躍起になって暗躍しているかのような製作陣からの奮闘が伝わってくるかのような雰囲気が感じとれ。


トラック野郎シリーズで賑やかなどんちゃん騒ぎ系が好きな人には、今回は向かない少し暗めの内容ではあったが、たまにはテイストの違ったトラック野郎も良いもので、自分的にはまあ、蟻か梨かと問われたら…( ˙灬˙ ก)全然ありであった!

トラック野郎 突撃一番星

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1978年・アクション/ロマンス・1時間43分

トラック野郎もついに7作品目

シリーズ全10作品で残り3作品となり、終わりが見えてきて若干、寂しいのもあるがなんのその

 

さて、今回は女にフラれ過ぎた後遺症からなのか?それともこの当時のSFブームの時代背景からなのか?トラックにUFO探知機や無線機やら怪しい物を積んで、宇宙人の女とコンタクトし未知との遭遇しようと下ネタ全開の桃さん(笑)必死の思いで出会ったと思ったら、ただの地球人!しかし勘違いから生まれる恋が大好きなのもまた桃次郎なのである(笑)なんて事は無い普通に一目惚れの星☆彡出ちゃうわで!いつものお約束で掴みはOK(笑)


道中、詐欺に合う桃さんとジョナサン。その詐欺師ことペテン師にせんだみつおが登場。実は今回から新しくレギュラーとして加わることになるのだが、いかせん今までの桃次郎とジョナサンさんコンビが完璧過ぎてしまった為か、濃いは濃いキャラクターなのだが、普通に周りに登場するモブキャラとたいして変わらなく、印象は普通で完全に失敗キャラのように思えた


今回のヒロインことマドンナは、

イルカ調教師の原田美枝子で、今回もサービスで水着シーンなどあり。グラマラスで桃さん同様、ワイも動揺するくらいにセクシーであった(;`Д´)お決まりのように、勘違いで桃次郎にほの字の女性も登場、ヒロインの先輩役でなんと樹木希林!!!この先輩はこのトラック野郎シリーズの中でもかなりぶっ飛んでて、イルカ語を喋り操り、なおかつキャラの破壊力たるや(笑)桃さんとの絡みは爆笑必死であった。

 


いつもなら、独特なキャラのライバルが出てくるのだが今回は特に居らず、その代わりに新キャラクターのせんだみつおこと、玉次郎に振り回される回となってて、少し尻すぼみ!

 


ラストはこれまたお約束のヒロインの為に一番星号を爆走させる、男桃次郎の姿が拝め、仁義なき戦いシリーズで親分役を演じた、金子信夫が登場し理不尽な扱いを受けるなど、ユーモラスかつシリアスに締めるあたりは相変わらずのトラック野郎であったが、今回やっぱり、ライバルとのカーチェイスがないのが唯一勿体なかったといえる

トラック野郎 男一匹桃次郎

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1977年・ロマンス/アクション・1時間44分

今作で6作目のトラック野郎!

ドラえもんシリーズ並に長くなってきて、前のトラウマが頭を過ぎるかの如くであったが、面白い為についつい見てしまう中毒性は、海外ドラマのそれとよく似ているかのようで...


さて、今回のトラック野郎は兎に角バラエティにぶっ飛んで、話もしっちゃかめっちゃかなのだが!自分的にはこのシリーズの中でもかなり大好きな回である。


舞台となる地域は、熊本と鹿児島、冒頭からフグの毒に当たった桃さん、昔からの伝統で毒抜きには土に埋めるといいといわれ、埋められてしまう。そこへ今回のヒロイン夏目雅子が登場!お約束の一目惚れの星☆彡も出現。なんでも、これが初出演作品だってらしく、まだ初々しい感じであった。


一方、ジョナサンも今回はお熱になる相手が登場で、それが原因でシリーズ史上一番の危機!!離婚問題にまで発展するといった、なかゆかヘビーな流れへ!


ライバルに登場したのは、子連れ狼のトラック野郎。若山富三郎、さいしょ勝新太郎かと思いきや、兄ちゃんだったのをこの後に知った!いぶし銀で渋い雰囲気は菅原文太を超えるかのようで、桃さんとの食堂バトルは特にコミカルでいつも以上に笑った!笑った!それと桃次郎の勘違い行動が今回は拍車を掛けパワーアップしているのがツボってしまい終始笑い過ぎて腹筋が鍛えられたほど!


お決まりの豪華ゲストも桂歌丸師匠がゲスト出演、尿瓶を一気飲みする姿を見せてたり(笑)マチャアキこと、堺正章の警官役で桃次郎をぶん投げ捕まえる、などかなり豪華、文さんと劇中で絡んでいるのを見るだけでも楽しかった。


それから、まだまだ見どころ万歳の今回!伝説ともなった、餅のすすり大会。今はもう中止されてるのかな???当時だからやれた見事な演出等も白熱してここもかなーり見応え充分であった。


ラストではヒロインの為に一番星号を走らせる桃次郎の漢気はシリーズの中でも一二を争うカッコ良さで名言「今日でなきゃ、出来ねぇ事もあるのさ。」はまさに、そこにシビれる憧れるぅで、文さん演じる桃次郎に更にハマるキッカケとなったのが本作品であった。

トラック野郎 度胸一番星

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1977年 ‧ アクション ‧ 1時間 40分

5作目となる大人気シリーズ!

今回の舞台は新潟県佐渡を舞台に繰り広げられる珍道中となっている。


今回も毎度、お約束の野グソから始まる恋(笑)であるのかと思いきや、一目惚れの星☆彡が出たかと思ったら、相手は何と幽霊であったのだ!何だかいつもと少しちがうテイストの雰囲気を醸し出しながら、この幽霊のお告げで佐渡に急遽向かう事となった桃次郎とジョナサンだが果たして?


今回のライバルはトラック野郎シリーズではお馴染みとなった、仁義なき戦いシリーズで出演してたあの濃いい役者の千葉真一である。仁義なき戦いでもそうだったのだが(なんでいつも千葉真一はグラサンかけてるのかなぁ~)っと疑問を持ちつつ!軍団名がまた時代背景をモロに象徴しているかのような"ジョーズ軍団"これぞ!千葉真一と言わんばかりの新村譲次役のやさぐれトラック野郎は、仁義なき戦いを見ているかのように濃いいキャラの荒くれ者!


今回のヒロインは

片平なぎさ、今もたまにテレビドラマなどで見かけたりするけれど、やはり昔の姿を知らないためか、毎回思うのだが、昔の女優さんって妙に色気があってセクシーなんだよな。しかも、今回にかぎっては、水着シーンなどサービスシーンもあり!最の高だった!


偶に出てくる女性ドライバーに八代亜紀を迎え、その見事な歌声を劇中でも披露し、ヒロインに負けない色気を出してたりと、

今回もかなり豪華キャストと破天荒なストーリーは前回に劣らずであった。


ジョナサンは佐渡で砂金が取れるからといって、トラック野郎を辞めて金探しに夢中になる守銭奴になってしまうわ、いつもならヒロインに確実にフラれるハズの桃次郎の恋が何と!実ってしまうとかイレギュラーもだらけでいつもと違って先が読めないから、さぁ~大変!


今回は伏線も上手く回収されていたりと脚本もちゃんとスジがいつもより通ってたが、ラストに関しちゃいつもの流れに無理やりもってこうとする。無茶ぶり感はハンパなかったが、全体を通して見ると相変わらずの面白さは健在であった。若干いつもよりか少ししんみりした感じはあったが…