あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

若おかみは小学生!

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2018年 ・ドラマ/ファンタジー・ 1時間34分

今年のマイ映画ランキングでも上位にランキングするのと、今年1番泣いた作品でもあった。

「茄子 アンダルシアの夏

「茄子 スーツケースの渡り鳥」

高坂希太郎監督の劇場作品15年ぶりの

最新作「若おかみは小学生!」を鑑賞!


事故で両親を亡くした、主人公(おっこ)が祖母の旅館、春の屋で若おかみとして奮闘する姿を描いたハートフル作品。


事故の影響で旅館に住みつく、幽霊や鬼が見えるようになったおっこが幽霊達と仲良くなり、旅館にくる濃いい個性的なお客さん達の悩みや傷を、新米ながらにもなんとか奮闘して癒したり解消していくといったハートフルでコミカルな面が多々あるのだが、その緩急もあってなのかシリアスな場面は特に胸が締め付けられるかのようで、普段明るく前向きでめっちゃええ子のおっこの姿がいたたまれなく見えてしまい。その度に目頭が熱くなった。


旅館のお客さんもそんなおっこの姿に当てられ影響され変化し気にかけてくれ、親身になって支えてくれたりするシーンには更に目頭が熱く、その中でもグローリーさんという占い師のお客さんとおっことの絡みはとても良かった。


色々な経験や奮闘を続けるおっこに旅館のお客さんだけでなく、いつしか見ている側も勇気や癒しや元気を貰っているかのような感覚になったもので


後半はこの物語の本質的なテーマでとてつもなく重い問題であもある過去の傷との対峙した際の物語の展開の描き方が本当に上手く丁寧に作られており、心の葛藤と解放、両親への愛とおっこの決意には...


ハンカチやティッシュ無くしては見れなかった。今、思い出しても目頭が熱くなる!もうね、見終わった後はボロボロ泣いたよ!。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン!しかも自分だけじゃなく、気が付けば自分を含め周りの人達や劇場全体もおっこに感情移入しちゃってて、涙と鼻を啜る音に包まれてたのも納得のすんばらしぃ心温まる、今年初めて劇場で涙が溢れたほどの尊さ。


劇中何度か出てくるセリフ「春の湯温泉のお湯は誰も拒まないすべてを受け入れて癒してくれる」まさにこの作品を表すかのようで、見終わった後には温泉に入ったかのような気持ちのいい余韻と共に誰にでも受け入れられ癒す力を持ったかのような映画であったといえる傑作であった。