ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
2019年 ‧ ファンタジー/SF ‧ 2時間 12分
予告を見た時からいや、ハリウッドGODZILLA続編のニュースであのキングギドラやモスラやラドンの商標権をハリウッドが買い取ったと聞いた時から胸の高鳴りはどんどんと高くなって鳴り響くくらい期待していたのだ!そして、やっと今回初日に劇場で鑑賞する事が出来た!
タイトルの通り、王の座を巡る怪獣達の凄まじい攻防の攻防に次ぐ攻防!最初のゴジラ対ギドラの戦いで、予告でみた、左にギドラ右にゴジラを遠目で移しバックには雷鳴で光る構図をみた瞬間に脳内で(漏らした)これだよこれ、俺が求めていた怪獣映画はと心の中で一人疑心が確信に変わった瞬間を感じた。
特に、昔からギドラ大好きだった自分としてはたまらんくらいに、ギドラ愛が迸るほど終始凄まじい映画だった。邦画でのギドラは決して、カッコイイライバル役としてではなくて、当て馬や悪人に利用されたり、怪獣に袋叩きやリンチを扱う存在として成り立っていたが、今回のハリウッドギドラはもうベクトルというかもう、これこそ悪役怪獣(ヒール役)確立と言わんがほどに、大暴れの台風の如く怪獣の親玉たるやの魅力満点で本家越えをしてゴジラや他の怪獣たちを圧倒してたのは素晴らしかったとしか言えなかった。
ゴジラやモスラ、ラドンとの怪獣プロレスも最高!人間ドラマが少ないとか文句言ってた奴らは怪獣映画を見る資格はねぇと言いたいほどの出来栄え、前作のゴジラとは真逆の構成や演出やなんかも反省点がいかされており、初代のゴジラをオマージュする演出、いつもハリウッドでは出演してるだけの印象の芹沢博士こと渡辺謙が今回では大活躍活のおいしい役でゴジラと人類が協力しギドラに挑む姿は王と言うよりかナイトに見えた印象であった。
ゴジラとモスラのムフフ♡な関係!?やドラえもんのスネ夫役的ラドンの三下感(笑)から海で首をもがれたギドラが、今後のある意味、伏線になっていたりと本家日本のゴジラのスケールを軽々と超えた世界観は圧巻であったの一言。
とにかく、細かい云々は後回しにしてハリウッドで本物の怪獣映画が見れたことは奇跡に等しいと思わせる作品であり、監督のマイケル・ドハティには今後もゴジラシリーズにずっと関わって欲しいと思った。そして来年公開で次回作が決定している「ゴジラ対キングコング」がめちゃんこ楽しみで仕方がないぞ、チクショウ!!!!!
リメンバー・ミー
2018年 ‧ ファンタジー/ミステリー ‧ 1時間 49分
劇場の予告で何回もリピートされまくってた印象が強く、そのせいなのか天邪鬼な性格が故に。劇場で見てやるもんか!っと反発して結局見なかった(笑)本作品を鑑賞。
いやぁ...素直に映画館で見ておくべきだったと深く反省した。まったく、ワイのバカヤロウ( ‘д‘⊂彡☆))Д´)パーン
まさかここまで感動するとは思わなかった。どうせ子供騙しなんだろが、と思ったが大人も騙されたよ、ちくしょう!メキシコの日本のお盆のような習慣で死者の国へレッツゴーした、主人公のミゲル。元の現世へと戻るためにあくせく奮闘した姿を描いており、家族や先祖の繋がりから隠された過去の秘密など、ワクワクさせられる要素万歳で、ユーモアあり涙ありと、冒頭から終わりまで終始、飽きることなく楽しめるエンターテインメントであり、
1番目をひいたのが音楽大好きBOØWYミゲルがギター片手に観客を前に演奏し歌うシーンはアニメとはいえ素晴らしく胸に響く歌声は特に印象的で聴き入ってしまうくらい良かった!後はココの娘への想いのあたりでウルッときてしまった。
物語の内容の起承転結もしっかりしており、なおかつ伏線の貼り方から回収の上手いところは相変わらず流石で感心してしまった。ピクサーはキャラクターやストーリーも然る事乍ら、脚本も上手いのが印象的で、実は未だにアナ雪を見れていないので、これを機に是非とも鑑賞してみたくなった。
そんでもって、最後はやはりやはりの大円団でみんなで歌って踊るは欠かせないのが米国アニメのセオリーなのだと思いながら、エンディングテーマのリメンバーミーを聴き余韻に浸るのであった。
いつも心はジャイント
G2016年 ‧ ドラマ ‧ 1時間 26分
TSUTAYAの準新作コーナーで発見!
頭の骨が変形する障害のため会話も困難な青年リカルド。父親は居らず、母親は精神を病んで別の施設に。差別的な目で見られる彼は自分の中に巨人に変貌した空想の世界を作りだす。ある日、彼はペタンクという球技に出会い、それを機に友達や多くの仲間と出会う...
「エレファントマン」や「ワンダー君は太陽」のような作品かと思いきや借りて見ると、スウェーデン映画ということで普段見ている映画とは違い一風変わった世界観と音楽とドキュメンタリーチックのようなカメラワーク!この独特な作風に最初抵抗があったものの、物語に入り込んでしまうと気にならなくなってしまうから不思議であり、逆に味わい深く感じてしまうから映画というものは真っこと、面白いものだと改めて感じさせられ
物語は、けっして明るい作品とはいえず重たいテーマとハンデを持ちながら、純粋に必死に生きようとする主人公リカルド、病気の為、ちゃんと話せない彼の行動や母親に対する感情を追いかけ理解していくうちに、その懸命な真っ直ぐさに胸打たれ、いつしか応援している自分がいた。
ペタンクという見たこともないフランス発祥の球技(ルールはカーリング🥌と少し似ている)に打ち込み、親友で相棒のローランドと大会優勝を目指し、トロフィーを母にプレゼントするといった流れは面白かった。時折、病気が発症する場面などは、カメラワークの影響もありよりリアルに感じ
ラストはリアルとファンタジーが混ざりあった。予想だにしなかった展開は切ないながらにも驚いたが妙な説得力余韻「リカルドはそれでいいんだ。」という気持ちが伝わってきた気がした。内容と独特なカメラワークと世界観は観る側、受け取る人により。かなり賛否別れる作品であると感じたが、自分的には新しい映画を発見できたようなそんな、作品で新鮮で面白かった!
地上の星たち
2007年 ‧ ドラマ/ミュージカルドラマ ‧ 2時間 45分
最近ではインド映画をボリウッドっと呼ばれるようになったが、そう呼ばれる要因になったのは歌や踊りや作品の質以外にやはりアーミル・カーンの俳優としての力が強いという部分をこの作品からも感じさせられた!
物語は発達障害のイシャーンは人一倍、好奇心旺盛で、行動力の化身で絵を描くことが大好きであったが、あまりのマイペースぷりから学校からも呆れられ、それに激怒した父は親元を離れた寄宿学校に入れてしまう。そんなある日、美術教師の代理できたニクンブ先生と出会い、誰も知りえなかったイシャーンの才能を開花させていく人間ドラマとなっていた。
基本、インド映画は2時間超えは当たり前なのであるが、この作品も2時間越えで退屈なのかと思いきや、「きっと、うまくいく」に負けないくらいに主人公や家族を含む周りの人間関係や主人公の置かれている立場などの環境や感情を丁寧に描いており、特に主人公イシャーンは感情の起伏などを上手く演じ分けており、前半はほぼイシャーンのターン!
後半はアミール・カーン演じる。少し変わった美術の先生のニクンブとの交流を描き!兎に角、彼が出てきただけで物語のイメージが変わってしまうから本当に不思議で魅力的な役者であり、イシャーンとニクンブ先生との心の交流は見てて微笑ましく、劇中で使われている音楽や曲も素晴らしく、日曜の昼間のようなイメージとストーリーとしてはシンプルなのだが、演出の上手さや主人公や子供たちの笑顔そしてアミール・カーンの演技に心惹かれ最後は泣いてしまった。見終わった後は静かに染み込む優しい風を感じて余韻に浸ってほしい。
自分的に、ある意味アミール・カーンが教師役を演じているということで勝手な解釈で「きっと、うまくいく」の続編として妄想しニヤニヤしてしまった(笑)
キャンディ
2006年 ‧ ドラマ/自主映画 ‧ 1時間 56分
ドラッグとSEXに溺れ破滅の道へと徐々に転落していく男女の関係を赤裸々かつ繊細に描いた衝撃的なヒューマンドラマ。
話としてはありがちな、ドラッグ漬けのカップルをテーマにした物語なのだが、フタを開けて見たらば...かなり重く、しかも見応えが充分ある作品であった。
特に演出と役者の演技が光っており、ヒース演じるヒモ男でどうしようもない、ヘタレで駄目男っぷりは見ててどうしようもないと思えるのだが、時折滲ませる、哀愁漂うヒースの演技や恋人のキャンディをこよなく愛する姿やドラッグのシーンなどを見ている内にいつしか感情移入してしまうほど、しなやかに自由に演じており素晴らしかった。キャンディ役のコビー・コーニッシュもまた危うさや刹那的な部分などが物語や2人の関係に作用したりと、キャンディとダン2人今にも崩れて壊れてしまいそうなバランスが絶妙に描かれていた。
ドラッグでハイになりキャンディ🍬🍭の様な甘い甘い日々を過ごしていた生活から、あることを機に一転、破滅へと転落して、すれ違う2人の心模様や姿は痛々しく、正直。自業自得と言ってしまえばそれまでなのだが、ドラッグや己が如何に甘く幼稚で、挙句、最後に人を貶める物なのかという、ドラッグに対しての強いメッセージとそれに弄ばれるこのような2人の男女の人間ドラマが見事に絡み合っており、絶望の淵から希望の光が微かに感じられたと同時に切なさも残るラストは紅一点、印象的であった。
アンテナ
2003年 ‧ ドラマ ‧ 1時間 57分
15年前に妹が失踪したことで心を閉ざしてきた青年が、SMの女王ナオミと出会い、“アンテナ”(=真実を感じ取る力)を獲得し、封印してきた家族との問題と向かい合うまでを描く。
田口ランディ原作
「コンセント」「アンテナ」「モザイク」からなる第2部作目
第1作目と監督が違うために、大分世界観も違うが、今作のアンテナの方がかなり原作には近く感じた!長女の失踪で悲劇に見舞われた一家。父は死に、新興宗教に入りおかしくなった母、弟は壊れ発狂し、家族を支えようと必至にもがく主人公の苦悩や苦痛、そしてSMの女王様ナオミと出会ったことで封印してきた性欲が決壊し、変貌し始め、妹の謎を過去をと向き合っていく!SM、失踪、自傷癖をキーワードを軸に、現代社会の闇や問題を織り交ぜながら、壊れた家族の再生もテーマに描かれたスピリチュアル・サスペンス作品でなんとも不思議な作品だが、前作コンセントよりかはスピリチュアルは少なめでサスペンス的な部分のが強いといえる。ラストは原作読んでると物足りないがしっかり映像化してくれた監督には感謝!そして未だ、3部作完結のモザイクが制作されていないので是非とも映像化してほしい限りである。
ドリーム
2016年 ‧ ドラマ/歴史フィクション ‧ 2時間 7分
1960年代、NASAでマーキュリー計画に参加した3人の女性たちを描いた実話のサクセスストーリー
海外ドラマ「タイムレス」で彼女達の存在を知り気になって、やっと鑑賞することができ素晴らしい作品であった。
宇宙飛行士という花形な存在も、その裏で支える縁の下の力持ちがあってこその存在であり。その中でも計算手で黒人女性、当時の彼女達の存在や功績は現在では計り知れなく大きいと言え、時代も黒人に対しての偏見や人種差別が酷く特に白人男性が当たり前とされる現場で黒人で女性となると鼻つまみ者にされる時代での彼女達3人の勇気ある行動と姿は見ているうちに自然と応援したくなってしまった。
キャストもいい味を出しており、主役3人のキャサリン・ドロシー・メアリーの存在感や自然体な演技と関係性が特に素晴らしかった。家庭を持ちながらも互いにお互いを尊重し合い、ポジティブながらに落ち込んでも家族の存在が彼女達を助けたりと微笑ましく、脇を固める、キャストも豪華で上司のケビン・コスナーやキルスティン・ダンストなども良い演技をしている。
音楽も素晴らしくジャズやブルース他ブラック音楽まで幅広く黒人の魂を震えさせるような印象で物語にうまく溶け込み色付けをしておりサントラが欲しくなってしまったほどだ(笑
黒人差別がテーマに含まれている作品で一切暴力などに訴えて権力を勝ち取る横暴な描写はなく、自分の実力や才能、努力などで地位を確立していく描写は希望や好感がもて!人種差別問題を扱った作品の中でもかなり痛快に見れ、尚且つ実話を元にsuccessする姿には勇気をもらえるはずだろう。