あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外のことも

キャンディ

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2006年 ‧ ドラマ/自主映画 ‧ 1時間 56分

ドラッグとSEXに溺れ破滅の道へと徐々に転落していく男女の関係を赤裸々かつ繊細に描いた衝撃的なヒューマンドラマ。


話としてはありがちな、ドラッグ漬けのカップルをテーマにした物語なのだが、フタを開けて見たらば...かなり重く、しかも見応えが充分ある作品であった。


特に演出と役者の演技が光っており、ヒース演じるヒモ男でどうしようもない、ヘタレで駄目男っぷりは見ててどうしようもないと思えるのだが、時折滲ませる、哀愁漂うヒースの演技や恋人のキャンディをこよなく愛する姿やドラッグのシーンなどを見ている内にいつしか感情移入してしまうほど、しなやかに自由に演じており素晴らしかった。キャンディ役のコビー・コーニッシュもまた危うさや刹那的な部分などが物語や2人の関係に作用したりと、キャンディとダン2人今にも崩れて壊れてしまいそうなバランスが絶妙に描かれていた。


ドラッグでハイになりキャンディ🍬🍭の様な甘い甘い日々を過ごしていた生活から、あることを機に一転、破滅へと転落して、すれ違う2人の心模様や姿は痛々しく、正直。自業自得と言ってしまえばそれまでなのだが、ドラッグや己が如何に甘く幼稚で、挙句、最後に人を貶める物なのかという、ドラッグに対しての強いメッセージとそれに弄ばれるこのような2人の男女の人間ドラマが見事に絡み合っており、絶望の淵から希望の光が微かに感じられたと同時に切なさも残るラストは紅一点、印象的であった。