あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

天気の子

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2019年 ‧ ファンタジー/アニメーション ‧ 1時間 51分

連日雨が降り続ける東京にやってきた高校生の帆高はある日、祈ることで天気を晴れにできる能力を持つ少女・陽菜と出会う。その出会いが2人の運命を変えていくこととなる。

 

前作君の名は。の大ヒットの影響がやはり大きく!夏休み突入したばかりに見に行ったのもあって、やはり家族ずれや学生なんかの姿が目立っていた。季節的にもちょうど、梅雨から夏本番というタイトルと世界観もベストマッチしており、日本人に取って馴染みのある、天候や晴れ女や晴れ男等の題材に着目したのは面白いと思った。

 

舞台も東京ということもあり、新宿や池袋といった住んでる人なら馴染みがあるという舞台設定とやはり、君の名は。でも素晴らしかった映像美が今回も余すことなく拘った様に描かれている点と、雨や天気といった圧倒的な描写もただただすげぇと言わんばかりの美しさで終始魅了されっぱなしであった。


新海誠監督お得意のセカイ系···(思春期に世界の命運に直結するタイプの物語)も今回は監督曰く「今作は賛否両論ある」と述べていた通り、ラストの展開で受け入れられる?受け入れられないかの、2極化するかの様に、前作は割りと大衆が好みやすい着地点で納得がいくといった内容から、今作は見た人の価値観に委ねられるかの様な内容、天候を左右する力を持った陽菜とそれを手助けする帆高、後にその力による代償によって大きく世界を変えていく言わば“僕と君の選択”で世界が滅びてもと言った。ファンタジーとリアル、子供と大人、夢と現実、過去と未来的な今現在、自分が置かれる環境や立場や人生観といったところで評価に大きく影響して別れそうな気がした。

 

自分は賛否どちらでもなくちょうど間を取って、そういう事かとスッキリもせずまるで梅雨の雨模様のような、心模様でモヤモヤした感はあったが、圧倒的な映像美と主人公2人を取り巻く状況や人間模様に楽しめ、傑作と言うよりかは、非常に良質的で、安定した面白さがある作品であると感じた。


そして、天候を操る陽菜の能力と代償を知った時に、スパイダーマンのベンおじさんの言葉


「大いなる力には大いなる責任が伴う」


を思い出した!