あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

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2018年 ‧ ファンタジー/SF ‧ 2時間 40分

2008年アイアンマン

2018年インフィニティウォー


MARVEL STUD10S

の10周年を飾るに相応しい作品であった。

公開前からハードルを上げて見に行ったが、通常の映画ならこの時点でそれを下回ってしまい。消化不良になるのが通常のオチなのだが!この作品は軽々とそのハードルを越えきて驚いた。


エンターテインメント性は勿論のこと、アベンジャーズ最強最大の敵サノスが、兎に角凶悪かつ魅力に描かれており彼の心情や考え方や解釈等、敵なのに不思議と彼の過去に何があったのかなど気になったりと、悪とは正義とはなんなのか?と考えさせられるような、深いテーマが下敷きになっていたりと、恰も彼が正しいかもと錯覚するほどで、流石MCUでも1番に人気のあるヴィランというのも納得いくカリスマ性であった。


肝心の物語は

緊迫感と衝撃と絶望で見終わった後、見た人全員が憔悴し、エンドクレジットはお通夜状態。今まで映画館で映画を見終わってここまで静まりかえった雰囲気でエンドクレジットを見た作品もなく凄く印象的で、異様な空間であった(笑)

 

だが、しかし!MCUシリーズ作品の中では自分の中で1番と言っていいほどに素晴らしい超大作で傑作であった。ただの衝撃と絶望感だけでなく、数々の登場キャラの見せ場やアベンジャーズだからこそ見れるクセの強いキャラや掛け合いなども楽しめ、ガーディアンギャラクシーのメンバーとソーやDr.ストレンジとトニースタークとピーター・パーカーなどの夢の共演もファンとしてはとても嬉しく微笑ましくみれ、今回は特にハルクがユーモラスであったり、ブラック・パンサーやワカンダ王国などの豪華メンツも勢揃いし正しくオールスター的要素を含む、エンターテインメント感満載で156分がかなりあっという間であった。

 


今年見た作品の中で(今の所)1番と言えるほどの出来栄え、近年で「インターステラー」を見た後の感覚に近いほどのインパクトが今作品ではあり、続編のタイトルも今作の大きなネタバレとなってしまうからと、未だシークレットとされ未定になっているほど、そして続編である次回作が事実上、MCUの本当の集大成で次回作で終止符となり、一旦幕が下げられるという事も興味深いところである。

ブラックパンサー

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2018年 ‧ ファンタジー/SF ‧ 2時間 15分

アフリカの秘境で産出される世界1硬い鉄の鉱石ヴィブラニウムによって、発展した超文明国ワカンダ。前国王だった父親を失った、ティ・チャラが新たに国王とブラックパンサーのなり国の秘密を守るため世界中の敵と戦う。


やっと、ベールに包まれた陛下の真実を知ることができた(笑)マーベル映画[ブラックパンサー]の時系列は映画[シビルウォー/キャプテンアメリカ]の後の話であると同時に映画[アベンジャーズインフィニティウォー]につながるとされている。


シリーズ屈指の天才トニー・スタークに負けない、技術力を持つ超大国ワカンダ、キャプテンの盾としても使われている世界一硬い鉄ヴィブラニウムの原産など、今後マーベルシリーズに深く関係してきそうな作品であった。前半に登場する王国ワカンダには超近代国家として最新のVFXがふんだんに使われ今まで見たことのない世界観を堪能させてくれ(若干、バーフバリを思い起こした!)見ていてわくわくさせられる。配役も全体が黒人で固められた構成で今までになく異色で新しかった。


ストーリーとしては舞台がアフリカだからなのだろうか?ライオンキングを観ているかのようであり、アイアンマン。キャプテンのオマージュもあり


このブラックパンサーを見てて思ったのが、アイアンマンやキャプテン、ソーなどと違い。今までのどのキャラよりも一層リアリティがあったと感じた。主に物語の下敷きとなっていると思われるのは、過去にあった黒人に対する奴隷や差別や偏見の歴史などの部分も含まれているようで、物語で敵の言い分や計画、国王の解放運動の発言などを考察すると、黒人に根深く残る歴史への本当の解放を描いているようで、その部分が黒人の魂に受け入れられヒットしたのではないか?っと深く考えさせられた。

そしてただのヒーロー物でなく今の時代や世界の情勢に対しての訴えや孤立や壁を作ろうとする国々への架け橋となるような一本でメッセージ性を強く感じた。ラストはアイアンマンを思い起こすかの演出にファンとしては嬉しかった。


しかし、勿体無いことに色々と物足りなさを感じざるを得なかった部分も多々あったのも事実でありそのあたりは次回作に期待したいと願っている。

スパイダーマン/ホームカミング

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2017年 ‧ ファンタジー/SF ‧ 2時間 13分

実写化はこれで6度目の新生スパイダーマン🕷今回は「マーベル・コミック」の実写映画と同一の世界観のクロスオーバー作品とされる。


アイアンマンやキャプテンアメリカなどの世界観と重なってるため、アイアンマンが親代わりの様な妙な関係で今までスパイダー1人で戦ってきたがアイアンマンが画面に現れるだけで安心感がハンパない。今までのスパイダーマンの作品も良かったのだがその中でも今回は1番好きかもしれない。やはりトニー・スタークとピーターの師弟関係ややり取りを見てファンとして嬉しくニヤニヤしてしまう。スーツに関しては一作目のスーツが1番カッコよかったけれども(笑)そして今年公開のアベンジャーズ・インフィニティウォーにも繋がるため、マーベルファンは必見の作品だ‼︎

アイアンマン

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2008年 ‧ SF/スリラー ‧ 2時間 6分

伝説の全てはここらか始まった!特にトニースタークという今までにいなかったクセのあるキャラクターで社長なおかつヒーローをロバート・ダウニーJrという俳優だったからこそ上手く噛み合い成功したと言っても過言ではないくらいにみんな、社長(トニースターク)が大好き(笑)


自分もMCUの中ではピカイチで好きなキャラで役者の彼にも想い入れも強く!

彼がアイアンマンを演じる前のインタビューで友人のジョニーデップの事を語っていたのが今でも特に記憶に残っており、ジョニー演じるパイレーツ・オブ・カリビアンジャック・スパロウみたいになりたいと!みんながジャックの描かれたコーラやポップコーンを持って老若男女みんながジャックに夢中で、僕もああなりたいと語っていたのは面白かった。今やMCUの顔的存在でみんなが、彼の描かれたコーラやポップコーンを食べてるのを見て感慨深いものを感じた。


物語は王道的なのだが、やはりキャストが魅力的でマッチしており痛快な社長にみんなやられたのがデカく!後はアイアンマンのスーツやロボットやメカ好きな少年心を擽られたりする所やエンターテインメント満載の部分もひっくるめて最高の作品である

ヴァレリアン 千の惑星の救世主

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2018年 ‧ ファンタジー/SF ‧ 2時間 17分

原作はフランスの人気コミック「ヴァレリアン&ロールリンヌ」を「レオン」のリュック・ベッソン監督が実写化。結構な話題作となると思われたが、蓋を開けてみれば、評価は低く興業的にも大失敗したと散々な言われようで、恐る恐る鑑賞した結果...普通に自分としては面白かったのだが…はて!?


ストーリーは、西暦2740年を舞台に銀河パトロールする連邦捜査官のヴァレリアンとローレリーヌ銀河の運命をかけたSF活劇。


圧倒的な映像美と世界観とあらゆる種族が共存する“千の惑星都市”アルファの様々な宇宙人達などユーモラスで魅力的であり、流石スターウォーズに影響を与えただけある作品で、何処かしら似てると思ったのも頷ける。他にもジョン・カーターの世界観や雰囲気も纏ったような世界観を見事に作り出したのは、「フィフス・エレメント」を作り上げた監督だけあるリュック・ベッソンならではといったところだろう


ストーリーに関しても!詰め込みすぎや、要らないシーンなども沢山あって中だるみしてカットしろなどという声もあったそうだが、自分としてはこの世界観はまさに大好物であったが為に、ずっと見ていたいと思ったほどなのだが、見る側によって様々な意見もあるのも映画の面白いところであり、若干理解されないのが残念であった。


自分なりに気にはなった点としては、主役の2人が若すぎて設定と合ってないようにも当初は思ったのだが、見ていると次第にマッチしてたりする部分も含めて、終盤で2人の決断でのシーンは上手いと思わせられた。


ギャグ要員のようなキャラクターから、途中沼の化け物や様々な宇宙人と出くわしながらも成長を見守るのも楽しく!米国のトランプ大統領を皮肉っているかのような表現など憎い演出もあり(笑)何よりも2人の掛け合いややり取りは印象的で、ベッソン節の濃厚で濃密な世界観は圧巻で自分的にはかなり好きな部類の作品となる1本であった。


クライマックスはやっぱり、リュック・ベッソンだなぁ~~~っと思える。「フィフス・エレメント」を思い起こさせるようで、知ってる人ならばニヤリとしてしまうラストであった(・∀・)ニヤニヤ...


しかし、これはやはり劇場で見るべき作品だっただけに非常に惜しいことをした( ˙灬˙ ก)ウーム

ウォーリアー

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2011年 ‧ ドラマ/スポーツ ‧ 2時間 20分

アル中の父親の暴力から逃れ、母親とともに家を出た弟トミーと、父に憧れ家に残った。兄ブレンダン対照的な人生を歩んだ2人が14年の時を経て、総合格闘技のリングで再会することとなる...


序盤から、嵐の前の静けさのように徐々に徐々にくる感情の昂りからの終盤にかけての大嵐の盛り上がりはここ近年見た作品の中でも頭1つ抜きでるほどの盛り上がりと熱を感じ!気がつきゃ、ボロ泣きしてたど(笑)


ロッキーやベスト・キッドの世界観が好きだという人には絶対にどストライクな作品であり、複雑に絡み合った、人間模様が特によく出来ており2人の兄弟の対照的ではあるが、共通する過去に1つの傷と確執を作ったであろう、父親との場面や経過した時間の中での現実との傷を抱えながら再会した時の残酷さなど、切実な人間ドラマが物語にかなり魅力的に魅せ!


更に格闘シーンも手に汗握る白熱したリアリティある、ベストバウトの連続は発狂するほどテンションが跳ね上がった!!!闘いでも、2人の兄弟の試合展開は対照的であり、その辺りも計算されて演出や展開されていたとしたら関心してしまう。激闘の末に兄弟が手にした答えとは!?結末には血湧き肉躍る饗宴のような本当に涙なくして見れない作品であり、見終わった後の余韻は半端ない熱い熱いTHE漢であった!!!

 

プールサイド・デイズ

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2014年 ‧ コメディー・ドラマ/ドラマ ‧ 1時間 43分

24時間TVが終わり、それと共に台風が来ると本格的に夏の終わりを実感させられる。そんな夏の終わりに見たくなる本作。


ひと夏の間、母親の彼氏の家で過ごすことになったダンカン。根暗で人と関わるのが苦手であったが、プールで働く超テキトー男のオーウェンと出会った事で、自分の殻を次第にぶち破っていくといった青春映画!


思春期真っ只中の14歳特有の心情や母親の彼氏との関係等、気まずいムードの前半からの、オーウェン演じる(サム・ロックウェル)が出てきた事で後半は一転。プールサイドでのバイトを始める事によって!次第に閉じこもっていた殻をぶち壊していくダンカンの姿は見ていて気持ちが良く、ひと夏の青春ときて欠かせないのが、恋愛!隣に住む気になる女の子のスザンナ(アナ・ソフィアロブ)もキュートで愛らしく、ダンカンとの甘酸っぱい関係も見ててたまらんかった(笑)


年齢が親子ほど離れた。オーウェンとダンカンの関係は友達に年齢は関係ないと教えてくれるようなフランクで憎めないキャラであり、実は誰よりもみんなから頼りにされているムードメーカー的な大人になりきれない大人を演じたサム・ロックウェルは最と高であった!特にダンカンが悩むシーンで放った"お前の物差しで勝手に尺度測ってんじゃねぇよ!!"的な名言はシビた。


出会いがあれば別れもあり、ドタバタで盛り上がった夢のような夏も終わりに差し掛かる頃の哀愁ある寂しさと、ラストのほろ苦いクライマックスはある意味、結構単調も感じさせる本作の中でも1番の盛り上がりを見せるシーンは必見である。


余談だが、原題: "The Way Way Back"

ずっとずっと後ろという意味、冒頭とラストのシーンで後ろ向きになるダンカンの心情の変化も見事に表したタイトルで、プールサイドデイズもいいがどちらも良いと思わせるタイトルであったといえる。