あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

プールサイド・デイズ

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2014年 ‧ コメディー・ドラマ/ドラマ ‧ 1時間 43分

24時間TVが終わり、それと共に台風が来ると本格的に夏の終わりを実感させられる。そんな夏の終わりに見たくなる本作。


ひと夏の間、母親の彼氏の家で過ごすことになったダンカン。根暗で人と関わるのが苦手であったが、プールで働く超テキトー男のオーウェンと出会った事で、自分の殻を次第にぶち破っていくといった青春映画!


思春期真っ只中の14歳特有の心情や母親の彼氏との関係等、気まずいムードの前半からの、オーウェン演じる(サム・ロックウェル)が出てきた事で後半は一転。プールサイドでのバイトを始める事によって!次第に閉じこもっていた殻をぶち壊していくダンカンの姿は見ていて気持ちが良く、ひと夏の青春ときて欠かせないのが、恋愛!隣に住む気になる女の子のスザンナ(アナ・ソフィアロブ)もキュートで愛らしく、ダンカンとの甘酸っぱい関係も見ててたまらんかった(笑)


年齢が親子ほど離れた。オーウェンとダンカンの関係は友達に年齢は関係ないと教えてくれるようなフランクで憎めないキャラであり、実は誰よりもみんなから頼りにされているムードメーカー的な大人になりきれない大人を演じたサム・ロックウェルは最と高であった!特にダンカンが悩むシーンで放った"お前の物差しで勝手に尺度測ってんじゃねぇよ!!"的な名言はシビた。


出会いがあれば別れもあり、ドタバタで盛り上がった夢のような夏も終わりに差し掛かる頃の哀愁ある寂しさと、ラストのほろ苦いクライマックスはある意味、結構単調も感じさせる本作の中でも1番の盛り上がりを見せるシーンは必見である。


余談だが、原題: "The Way Way Back"

ずっとずっと後ろという意味、冒頭とラストのシーンで後ろ向きになるダンカンの心情の変化も見事に表したタイトルで、プールサイドデイズもいいがどちらも良いと思わせるタイトルであったといえる。