ミスミソウ
2018年 ‧ ホラー/サスペンス ‧ 1時間 52分
よくぞ、ここまで見事に原作を忠実に再現してくれたと、正直嬉しく、そして!驚いた(笑)
田舎特有の閉塞感や重くどろどろとした陰湿で壮絶な虐めからの、主人公の崩壊する感情の爆発はある意味、スカッとさせられ
各登場人物の下地にある家庭環境やトラウマ、心理描写、思春期特有の心情などを含む憎しみ、恨み、憎悪、歪んだ愛情や嫉妬諸々が混じり合い救いようのない展開へと発展していき、それすらも全てを包み隠すかのように降り積もる真っ白な雪と血のコントラストは印象的で最後まで息つく暇もないほどに圧巻であった。
しかし、しかし!原作好きの自分としても映画は申し分なかったくらいに素晴らしい出来だったのだが、欲を言えばラストは漫画の方が好きだった為に、雪が溶け春の息吹が全てが終わった後の安らぎある感じと寂しげな表情のおじいちゃんと桜の映像を見たかったな。久しぶりに原作を読み返したくなった。