あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

テリーギリアムのドン・キホーテ

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2019年 ‧ ドラマ/ファンタジー ‧ 2時間 13分

自らをドンキホーテと信じる男と、彼に巻き込まれた映画監督の遍歴の旅を描いた物語。


構想30年、企画頓挫9回の末にやっとこさ完成となった。

テリーギリアム待望の今作!数年前に、ジョニーデップとその前妻のバネッサ・パラディの夫婦主演も期待されていた作品であったが色々あって頓挫。詳しくは「ロスト・イン・ラ・マンチャ」で見れるのでそちらで!


いやー!ここ最近の映画で近い作品で言えば、タランティーノのワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドと並ぶくらいに映画って良いなぁと再確認出来る作品でとても良かった。


何より、テリーギリアム監督の彼の独自のクセのある世界観と偏屈な性格と馬鹿馬鹿しいけどどこか芯があり愛おしさが滲み出、この映画を本当に作りたくてしょうがなかった熱意と諦めない精神のたまものの結果といえよう想いがひしひしと伝わって、映画を心から大好きとなんだと感じさせられた。


キャストも主演のドンキホーテを演じたジョナサン・プライスの狂気と迫真に満ちどこか憎めない演技の素晴らしいこと!他、ジョニーデップのかわりを務めたSWのカイロレンで有名な役者、アダム・ドライバーも彼ならでわの味を出してて良かった。


ストーリーも映画プロデューサーで監督のアダム・ドライバーが自らのドンキホーテを題材にした作品を撮り、次第にそれに巻き込まれ白昼夢のかと言ったアンバランスさも上手く物語に落とし込まれ、構想の厚みと最後まで練り込まれた大どんでん返しからの凄味!


原題の「ドンキホーテを殺した男」の意味とラスト思わず、テリーギリアムのニヤリと笑った顔が思い浮かんだのは、彼の手腕と構想と頓挫の果てだからと思わされる世界観の余韻にハマった傑作!


題材のドンキホーテも、キチガイで無鉄砲のクレイジーな童話の主人というイメージや印象が強い部分はあたかも、テリーギリアムの性格や行き方生き様を自分自身を主人公にして取り直したかの様にも思えた作品であった(笑)


ひとつだけ心残りと言えば、やはりこの作品をジョニーデップで見たかったと言うifの念だけが悔やまれる作品でもあり、この作品を見終わった後に「ロスト・イン・ラ・マンチャ」を見ればもっと感慨深い作品になる事は間違いないはずである!