あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

リチャード・ジュエル

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2020年 ‧ ドラマ/クライム ‧ 2時間 11分

爆弾を見つけたことで英雄となったはずの警備員のリチャードジュエルだが、FBIやマスコミの報道により、真逆の犯人の濡れ衣を着させられてしまう実話を生きるレジェンドでMr.アメリカのクリント・イーストウッドがメガホンを撮る。


いやー!終始胸糞と苛立ちを隠せずにはいられなかった。特に正義を夢見心優しく、馬鹿にされても挫けず自分の信念を貫くために生きてきたリチャードジュエルとは裏腹に、裏工作やどんな手を使ってでもどうにかして犯人に仕立ててやろうとするFBIやネタの為なら、一般人のプライバシー等知ったことではないと言ったマスコミの態度にまーむかっ腹が立って仕方がなかった!


本当、このへんは普通の映画ならFBIやマスコミなんかを絶対悪としてはあまり描かないはずなのに、どストレートで描いてしまい、観てる観客側にその感情を上手いこと植え込むことを意識した脚本と魅せ方はもう流石、クリント・イーストウッド節炸裂と言ったところだ!


唯一の昔からの知り合いの弁護士のワトソン演じるサム・ロックウェルとの関係もよく、相変わらずのサム・ロックウェル口調からなる力強い演技も見もので唯一彼だけが、我々の思っている言葉をむかっ腹立つFBIやマスコミに意見し叩きつけてくれたところはスカッとしたものだ!…それなのに、サムロックウェルがワイの中で予告編ではクリスチャン・ベイルだなこの役者の頭で観てて終わった後にエンドロールでハッとさせられた!?ゴメンよサム・ロックウェル<(_ _)>💦


テーマも、今の時代にマッチしたSNSやネットメディアが日常生活で当たり前となった世界で、何処でも起こりうる炎上や普通の人から被害者になりうる現代社会への意味でも一石を投じる意味のある。明日は我が身かもしれない感じさせられる作品であった。