あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

キング・オブ・コメディ

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1982年 ‧ ミステリー/クライム ‧ 1時間 49分

JOKERを見る前にオススメしたい映画5作品!

4作目は「キングオブコメディ

今作は特にJOKERの作品に影響を与えており、JOKERことアーサーが妄想と現実の狭間にいるかの様な使用ともリンクする部分が色濃く描かれている点に注目して見てもらいたい。


肝心の本作品。内容はスターを夢見るコメディアンのパプキンことデニーロが人気コメディアンのルイスに取り入り、憧れのTV番組に出演するために奔走するといったストーリー。


若手コメディアンのパプキンを演じるデニーロ。タクシードライバーとは全く真逆で正反対の性格のキャラクターの様に見えるだが、コメディアンという仮面を被りその根底で感じる禍々しい程の狂気と滑稽さはやはり何処かしら通じる物が感じ取れ、最初から最後までパプキンという人物には共感は出来ず、彼のエスカレートしていく行動と現実と妄想を繰り広げていくうちに、それが何時しかごっちゃになりルイスを誘拐し犯罪までに手を染め凶行して行く手段にまで陥ていく姿はもはやコメディアンとは呼べず、サイコパスといった部類に異様で嫌な空気感を感じ見せられているかのようであった。共闘するルイスのファンのストーカー女性の演出もそれに見事にマッチしており、どん底で終わるよりも一夜の王になりたいといった。キャッチフレーズはある種感動的でサクセスストーリーとも取れるが、自分的にはかなーりサスペンス的要素を感じさせられる作品で、ラストあたりはかなり賛否別れるオチで、自分的にはあのラストよりも真逆のままの姿を見たかったという願望が強く感じさせられる作品であった。だが、作品としての出来は素晴らしく面白かったのは流石、スコセッシ監督とデニーロのタッグと呼ぶに相応しい作品だったと言えるだろう。