あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

アス

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2019年 ‧ ミステリー/スリラー ‧ 2時間 1分

ゲットアウトの時もそうだったけど、予告でゾクゾクっと感じさせられ。2回見に行ったけど1回目は仕事明けの2本目に見たため、疲れて物語上重要な部分でウトッてしまい見逃しの2回目でようやく堪能出来たが面白かった!


休暇で海辺にやって来た一家が、自分たちとそっくりの謎の存在と対峙する一家の恐怖を描いたサスペンススリラー。前回のゲットアウトで黒人に対する社会的メッセージ性が込められたタッチで、今回もモロにそれが現れ、現状の社会問題ともなっている。移民と貧民を下地に物語の影に次第に侵略されて、その中心に黒人一家をあてて描くところはやっぱり上手いと関心させられ、劇中影がアメリカ人と吐く台詞もあったりと風刺的なところ描かせたらこの監督の右にでる人いないんじゃないかな(笑)


話の設定で出てくる影(ドッペルゲンガー)都市伝説では会えば死ぬとされる部分や。昔、漫画のドラえもんで読んだ影の話を思い出し、影に生活乗っ取られてみんなが気付かないってのがやはり子供心に根づいてたからか?深層心理的にくるものが多々あったのかもしれない


15Rだがグロさは余りないが、精神的にゾクゾクっとくるあの主役の黒人女性の目を見開いて唇をニヤリとさせる表情や幼少期、娘のあの顔は夜に夢に出てくる位に不気味であったが、狂気を感じる終盤の迫真の演技は震えるほどのものを見た気がした。


地底の影やらの生い立ちや展開説明不足な部分もあって後半は少し駆け足気味で消化不良なところもあって、思ったがこの監督ゲットアウトの時も終盤部分勿体ないっていつも感じるんだよなー!それでも、あの世界が壊れる様に蔓延したラストは好きだったな。


伏線とも取れる冒頭のテレビCMや監督曰く、影が持ってるハサミは物質的にも二面性がある。2つの部分から成り立っているとした点や、ゴキブリを影に与えたといった演出や設定も印象的でどこか不快に感じるところも当てはまり、ラストの息子も最後の描写でもしかして!?入れ替わってるのか?それとも、母親が影と気づいてそのまま受け入れたのかとか、考察すると頭がゴッチャになるがそこもまた計算なのか考えさせられ、あの独特の音楽も世界観とマッチしてたり、物語唯一の癒しは父ちゃんで。あのお調子者で憎めないキャラが和ませてくれたのは良かった。


ホラー映画見たさで見た人は多分、評価は割れそうだろうな?ラストは他のレビューでも見たが、シャマラン的な要素を感じさせ、モヤモヤした気分は残ったものの、自分的にはゲットアウトより好きな作品である。

 

 

あと数日この曲がアタマから離れない( ´⚰︎` )

https://m.youtube.com/watch?v=HSC9cgvtkRs