あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

女囚701号さそり

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1972年 ‧ スリラー/ドラマ ‧ 1時間 27分

ワンハリからタランティーノ関連。会社の人からタランティーノが影響を受けた邦画作品を教えてもらい鑑賞!女囚さそりが体験する女子刑務所の凄まじい争いを描いた問題作!梶芽衣子の名を一躍広めたさそりシリーズ第1弾。


濃い、濃すぎる。これは確かにタランティーノが好きだと一目で分かる過激さ脱走、独房、強制労働、リンチ、暴動、復讐。濃密で色んな要素が入り組んでおり、特に冒頭のオープニングの女囚たちが全裸で看守の前を通って行くシーンと看守の欲望剥き出しの表情で見世物小屋的な演出には驚いた!時代背景や当時の社会性でまだ、男性側目線の強かった時代背景と原作もあってか、かなり女性蔑視的な部分も強く感じたが、それをものともせず耐え抜き凛として常に平常心と冷静さ、復習の怨念とかしたナミを演じた梶芽衣子の姿には常に圧倒され迫真の演技にこんな凄い女優さんがいたのを知らなかった自分を恥じたほどの存在感には殺られてもいいやと思ってしまった(笑)キル・ビルのサントラにも入っている『怨み節』も本人が歌っており聴き入ってしまった。


内容や所々のシーンでチープさや、それはオカシイだろ!?的な部分もこの作品の味としてはマッチしており、ワンハリで見たタランティーノのリアルを超えるフィクション的な流儀にも通じるものを感じた。エロとバイオレンスが融合し、そして、梶芽衣子という存在と70年代の邦画の世界観が自分は好きなんだと改めて再確認出来た!ある意味特別な作品であり。見る人、特に女性は見てて抵抗ある作品かもしれない!あと、カイジの地下労働もこれ見て作者が描いたんじゃないかという色々な発見も出来るエンターテインメント作品である。