あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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2019年 ‧ ドラマ/スリラー ‧ 2時間 40分

8月のアイコンにしていた今作。タランティーノ監督久しぶりの作品と共演者が、ブラピとレオの共演という事で製作発表の時から期待していた!


1969年のロサンゼルスを舞台に、ハリウッド黄金時代をタランティーノ監督の視点で描いている今作。西部劇のドラマで人気を得るも俳優として生き抜くことに精神をすり減らし、情緒不安定なリックことレオ、それとは対照的にそのアシスト件スタントマンでいつも自分らしさと平常心を失わないクリフことブラピ。いやー2人のやり取りや仕草、リックの憎めなさやなんかは凄く共感し、ブラピの熟年度が増した大人の演技とお互いを支えて合いながらも干渉し合わないスタンスとバランス関係の良さは素晴らしかった!


題材として60年代のハリウッド黄金期に実際に起きたシャロン・テート事件をモチーフになっているのも興味深く(Twitterで見に行く前にアドバイスをくれたうーきゃんさんありがとうございます。)勿論、この事件を知らなくても楽しめるのだが、事前情報として入れておくだけでも、より深くこの作品のテーマとなっているの部分とタランティーノのメッセージを感じ取れるはずだ。


テーマとしてもこの事件を気にこの映画でも出てくるヒッピー文化や「アメリカン・ニューシネマ」が台頭し、ハリウッドが変革を迎えた時代でもあった事に対するメッセージ性が色濃く現れており、それを表すかの様に主人公の2人が時代の流れと共に彼らを必要とはしなくなっていくのは何処か寂しくも名残惜しい感じがした。


そして、タランティーノといえば十八番のバイオレンス系を得意とする監督としても有名であり!今作は前半は大人しいなぁ~と思いつつ、ラストに掛けての痛快劇ははい!ヤッパリ出ました。待ってましたと言わんがばかりのスカッとさにニヤニヤが止まらなかった。そして、レオとブラプの男心を擽らされる友情はとても良く、最後まで気持ちのいい映画を観れた気がして、全体にも緩急の付けかたからバランスまでとても良く流石、タランティーノ監督であり映画好きにはたまらない作品だったと言えよう

 

そして、映画館を出た後に感化されブラピやレオになり切った様に煙草に火をつけカッコ付けている自分がいた(笑)