あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

ダンスウィズミー

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2019年コメディ/ミュージカル 1時間43分

今回もフィルマークスさんの試写会でひと足早く鑑賞。


ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』などの矢口史靖が監督を務め、自身初のミュージカルに挑んだコメディー。ミュージカルスターになる催眠術をかけられた女性が、ゆく先々で騒動を起こすストーリー。


最初見る前はミュージカルかー。正直、邦画でミュージカルはな~という試写会に応募しておいてこの言い草と気持ちであったが、いざ、映画のフタを開けてみれば幕の内弁当のようであり、尚且つバラエティにもとんだ面白さもギッシリと詰まった。子供も大人も楽しめる「映画の宝石箱や~!(彦摩呂風)」であった!


とある遊園地で、いかにも胡散臭い催眠術師の催眠術にかかってしまった。OLの鈴木静香(三吉彩花)は音楽をひとたび聴けば、身体が勝手に反応して会社だろうが店の中でだろうがお構い無しに宝塚ばりのミュージカルがスタートしてしまうといった、はたから見たらかなり怪しい怪奇ぶり(笑)当の本人も音楽がなり止むまでは暴走状態のハチャメチャっぷり


周りとの温度差やなんかも緩急の付け方や見せ方が上手く笑ってしまい、この辺りは流石ウォーターボーイズやサバイバルファミリーの矢口監督ぽさが滲み出ており、主役で最後まで宝塚歌劇団よろしくを演じた。三吉彩花の華麗なるダンスと歌声やキャラクターにも疲れた心や身体が解され癒された。


道中でひょんなことから一緒に旅をする、やしろ優との当初はダメダメコンビも見ているうちに自然と調和がとれ、ラストはたまらなく愛おしく見えて最&高で終わった瞬間拍手をしたくなったが、試写会ということもあり、そこはグッと堪えるのが大変であった(笑)


日常のシュチュエーションとミュージカルコメディを上手く合致させた。見たことのないような映画であり、コメディとしても楽しめ、日本の北端まで旅をしたりとある種、ロードムービーでもあった。ミュージカル4コメディ6の対比と言ったところで、ミュージカルと毛嫌いしている人でもすんなりと頭をカラッポにして見て楽しめる映画である。


催眠から解き放たれ、現実へと思うが、だが然し!夢の続きを見たくなるような、劇場を出た後についついステップを踏みたくなるようなハッピーでクスッと笑える。魅力万歳のエンターテインメント作品となっている。