あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

よあけの焚き火

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2019年 ‧ ドラマ ‧ 1時間 12分

伝統芸能を受け継ぐ宿命を背負った親子と、家族を失った少女の交流を描いた人間ドラマ。狂言というあまり見慣れない世界と父は先代からの伝統の教えを受け、そして息子は父から新たに伝統を時には厳しく戸惑いながらも、これが私の生きる道と言わんが如くに受け入れ技術を吸収し成長していく様と、親子と言う関係上で表現される狂言と信州の山々に囲まれたまだ雪解けまもない大自然をバックにドキュメンタリーとフィクションを織り交ぜ、受継がれる伝統と歴史、その中で新たに紡いでいくことの大切や親子の関係性を丁寧に描き感じ取れる作品であった。ドキュメンタリーとフィクションという事で、演出やストーリー等は少々おざなりになりかけたりした部分はあったものの、ラストで同じ舞台に立つ親子の姿はとても印象に残るものであった。