あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

ワンダー君は太陽

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2018年 ‧ ドラマ/子供向け ‧ 1時間 53分

顔に障害を抱え、自宅学習を続ける10歳の少年・オギー。初めて学校に通い始めた彼は、いじめに遭い孤立してしまうが...

 


「マイフレンド・フォーエバー」「マイガール」「テラビシアにかける橋」「リトル・ランボーズ」など...この手の青春、人間ドラマにはめっぽう弱く本作も予告から兼ねてより見たかったのだ!


驚いたのは通常なら主人公がほぼメインとなるはずが、主人公オギー以外の周りを取り巻く登場人物にも、しっかりと章が設けられ順番に焦点を当てていく演出と構成は、姉や友達であったりと様々で、逆にオギーだけの一方通行の主観だけじゃなく、客観的にオギーと登場人物の心情が混じり合流地点で流れに乗るような演出とテンポは見事。


特に姉、ヴィアの章は彼女がオギーを弟に持つことでのテーマと彼女自身の悩みが焦点に描かれ、オギーとの対比はバランスよく一層リアリティで多面的な視点という部分がもすごく魅力的で、見た人によっては各、章で誰かしらに感情移入してしまうかもしれず、自分は姉のヴィアにおもわず感情移入してしまった(笑)


勿論、ストーリーは主人公オギーを中心に進んでいき、いじめや現実的な問題から子供ながらに残酷な描写やなんかは逃げずにちゃんと描かれていたのは好感がもてた。後半は「スタンド・バイ・ミー」を彷彿させるジュブナイル的なシーンから、終盤はお決まりの展開になってしまうが、やはり王道スタイルというものは何時いかなる時も廃れないもので、ラストのシーンでは今までの苦労の連続からの報いという事も積み重なり、ついウルっと来てしまった(泣)


タイトルの「ワンダー君は太陽」の「君は太陽」はオギーだけを指す言葉ではなく、登場人物のみならず、見た人もふくめ『君が太陽』なんやで!言われているかのよに感じた心温まる作品であった。