あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

イット・フォローズ

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2016年 ‧ ミステリー/スリラー ‧ 1時間 47分

ある男と一夜をともにした、ジェイはその男からあるものをうつされ、ソレに命を狙われる羽目になっていくミステリーホラー


ルール

“それ"は人にうつすことができる。 

“それ"はうつされた者にしか見えない。 

“それ"はゆっくりと歩いて近づいてくる。 

“それ"はうつした相手が死んだら自分に戻ってくる。 

“それ"に捕まったら必ず死が待っている。 

 


"それ"=エイズ を連想させられるような、ある種の社会風刺が入ったブラックジョークとも取れる設定は倫理観低い今の若者達への監督からのメッセージ性をも汲み取れかのようで面白く、演出も今の作品としては結構、独特な音楽を使ってたり後半のスタンド・バイ・ミーグーニーズを彷彿とさせるような80年代ジュブナイル感と音楽は特に印象的であった。"それ"に関しては徐々に向こう側から近づいてくる地味に不気味な怖さがあり、日常風景に紛れ込んでいるのを踏まえ、コイツか?コイツなのか?といったいつ襲ってくるか分からない演出なんかは、普段の突然襲ってくるホラーとは少し違ったテイストで良かった。まあ、なんでそこで襲って来ないとかなんで、物理攻撃が通じるんだよ!?といったツッコミどころは多い作品だがなかなか面白かった。そしてフラストレーションがたんまり残るラストは、続編を見越して作ったのか?是非とも続きが見たくなる作品であった。