あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外のことも

ヤング≒アダルト

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2011年 ‧ ドラマ/コメディー・ドラマ ‧ 1時間 34分

アラフォー独身主人公が、元彼とその嫁から赤ちゃんの写真付きメールを送られたのをキッカケに、元彼と復縁しようと田舎に戻り大騒動を繰り広げる人間ドラマ


タイトルの通り、若者と大人の中間で大人になりきれず、もがき足掻く1人の女性含め男にも当てはまるかのような設定をシャーリーズ・セロンが見事に熱演しており、終始、人間としてはサイテーでアイタタな痛いキャラクターであるにも関わらず、物語が進むにつれて完全には彼女の事を否定しきれず、ましてや共感するとは思わなかった。主人公は過去、高校時代が人生で1番の黄金期の幻想に囚われ、今の現状とは上手く折合いがつかずに嘆き苛立ち、隣の芝生は青い的に苦しむギャップなんかは共感を呼んだ部分にも思え、傷に塩を塗り込むような痛々しくストレートに感情を表現する演出は関心した。


物語上、後半で特に印象的だったのが、田舎と都会での価値観の違いが対比するように描かれた場面で起きる。ギャップは面白いながらにもどこか、辛辣で胸に刺さるようなリアリティある内容で、田舎側の何を成して"大人という定義"を恰も正解とするような固定観念の押し売りには、違和感と気持ち悪さを感じ。主人公サイドとの明らかな温度差など、改めて価値観について考えてさせられた。そして、爆発してすべてをぶち壊すシャーリーズ・セロンの爽快さとその後にくる罪悪感の浮き沈みからの傷の舐め合いへの落差にはユーモアを深め感慨深かった。


ラストでは安易にハッピーエンドに落とし込まないテイストは自然体で好感がもて、ボロ車で街を去るシーンではチョッピリ成長した今の彼女を表してるかのようで「それでも人は生きてかなきゃアカンのやで!!」と思わせられる姿はサイテーでサイコー!この作品で一番好きなシーンになった(笑)


正直…救いも許しも癒しもあったもんじゃない内容で、見る側の現状によってどちらに感情移入するか別れる対照的な作品でもあり賛否両論上等だと言わんが如くの作品である。