あかあしの足跡

自らの目で見た映画を独断と偏見でぶった斬るブログ!たまに映画以外に漫画も

ヴェノム

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2018年 ‧ スリラー/SF ‧ 2時間 20分

話題作は確実に上映してくれる抜け目ない地元の映画館で鑑賞!


地球外生命体のシンビオートに寄生されたのを機に、ヴェノムとしての特別な力を身につけたジャーナリストのエディ・ロックの戦いを描いた作品。


MARVELコミックに登場するキャラクターでスパイダーマンヴィラン(悪役)として絶大な人気を誇るヴェノムが主人公のアクション映画!


過去にサム・ライミ監督のスパイダーマン3でもその姿を表してたが、原作とは違い細身であった為か、ファンからは別物とも言われていたが、今回のヴェノムは原作コミックのマッチョでゴッツイ体型と見た目も凶悪で生々しいヴィジュアルは完璧でまさに芸術的であり、ファン喝采!コミックで描かれていた奇抜でどこか抜けていて憎めないアンチヒーロー象も見事に再現されており!


食欲旺盛で暴飲暴食のヴェノムとそれを受け入れるメンタルお化けで調教もこなすエディ(トムハ)のかけあいや夫婦漫才は最高のコンビでコミカルさを挟みつつも、カーチェイスやシンビオートのバトル演出盛り沢山等の要素を絶妙なバランスでまとめあげた手腕はカルト的人気を博した作品、ゾンビランドの監督ならではといったところ!


前半はエディの人間性や内面、人間関係を細かく丁寧に描いており、それが後半になってからのエディとヴェノムの関係性にも深く影響していく様は一種の成長物語とも見て取れ、監督がこの作品のテーマとしても考えていたという"関係性・共生・共存"「俺がお前でお前が俺で」的な特別な関係性や信頼を築いてく流れもラストのあたりでウルっとくる場面もあったりなんかもして、2人の関係はまさしく「寄生獣」や「ど根性ガエル」を見ているかのような、ドタバタ活劇であり。この設定には昔から日本人なら慣れ親しんだ馴染みがあり、すんなりと受け入れられる要素を含めての仕上がりはとても興味深かく素晴らしかった。


ストーリー云々に関しては所々粗も多くツッコミいれたくなるようなところも多々あったが、全体的に異色ではあったものの、ヒーロー作品としても立派に仕上がった映画であり、悪の魅力とヒーローの爽快さが融合し詰まった。今までにない新たなニューヒーローの誕生を目撃した。そしてヴェノムに萌える作品でもあり(笑)続編を期待させるようなラストは否応なしにも期待が膨らみ楽しみで仕方がない!