PK
2014年 ‧ ドラマ/ファンタジー ‧ 2時間 33分
うーむ、かなり好きな作品だこれ!久しぶりに本当に自分好みの傑作と出会ってしまったぞい!と言っても過言ではない映画だこれ(笑)
物語は、地球に調査に来た宇宙人が到着早々、盗人に宇宙船のリモコンを盗まれ、それを探し出すために切磋琢磨する話。
全編、エンターテイメント満載で尚且つ、テーマもかなり際どい宗教や神を扱った完全な宗教作品なのだが、社会問題に痛烈にメスを入れつつ最終的にコメディにおさめてるっていう、荒技にも関わらずまとめ上げた監督は凄いとしか言いようがない。
キャラクターも特に宇宙人PK(酔っ払いという意味)役のアーミル・カーンは素晴らしかった。彼の顔芸や演技を見ていると喜劇役者のチャップリンやMr.ビーンを見ているかのようで。そして、インド特有の踊りもありで兎に角楽しいく、飽きさせずにそしてラストは切ないながらにも感動できる作品だ。
ps
劇中、キリスト教やイスラム教等多々出てきていたが、実際に信者の方達がこの作品を見てどう感じるかなども気になるところであった。
レゴバットマン ザ・ムービー
2017年 ‧ ファンタジー/アドベンチャー ‧ 2時間 9分
町を守る孤独なヒーロー・バットマンのもとに、ロビンがやって来る。ところが、ロビンのあまりのお調子者ぶりに、二人は全く息が合わない。そんな中、ジョーカーが宇宙に閉じ込められていた悪者たちを脱走させ、世界の危機を救うべくバットマンとロビンは立ち上がるが……。
初レゴバ(レゴバットマン)どうせ子供向けの映画だろうと思いきや…これがなかなかバカにできないおバカ映画でパロディなのだがバットマンにまつわる過去作品からエピソードやその他ジャスティスリーグやスーサイドスクワッドDCコミックパロネタも満載なのでファンは狂喜乱舞かもしれないが、わからなくても頭を空っぽにしても楽しめる1本だ。
そしてパスワードは
「アイアンマンのバーカ」
震える舌
1980年 ‧ ドラマ/ホラー ‧ 1時間 54分
ある日少女が絶叫を上げて倒れ、病院に搬送された。瀕死の娘を救うために、両親は不眠不休で看病を続けるが…。
怖い怖いとネットでも噂になり、ホラー物かと思いきや、中身は病になった娘の為、家族一丸となる社会派ホームドラマだったが
・・・兎に角、冒頭から終盤まで重い、重すぎる、娘の発作的動作がいつ起こるかといった行動に次第に疲弊して精神的に追い詰められる夫婦と娘の痛々しい姿はリアル過ぎてかなりインパクトが強く、確かに怖いやトラウマ映画と呼ばれる所以も理解できた。それにしても、子役の子の演技が本当に鬼気迫る迫真の演技で素晴らしかった。
タイトルが不気味で音楽も80年代特有のおどろおどろしい感じがより不気味さを増して演出もお涙頂戴でないのが良かった。そして、破傷風がこれほどまでに恐ろしい怪我と言うか病気とは知らなかく、この当時の公害問題やなんかもあったにしろ、実際に17世紀では悪魔の病気とも呼ばれ、症状のせいで仰け反り背骨を折る位に原因不明で恐れられたのにはびっくりした。
この作品を機に、予防注射は受けようと思った。下手なホラーよりかかなり強烈で当分は脳裏から離れられなく重い作品であったが面白かった(笑)
アンダー・ザ・シルバーレイク
2018年 ‧ ドラマ/スリラー ‧ 2時間 20分
シルバーレイクを舞台に、恋した女性の行方を捜す主人公。しかし彼女の手掛かりを探すうちにシルバーレイクに暗躍する秘密と闇に取り込まれていくことに。。。
何度見ても摩訶不思議な魅力たっぷりな世界観、ポップカルチャー陰謀論サブリミナルのオカルトにぶっ飛んだテーマはかなり刺激的で大好物。まるでネッシーの写真のようにその水面に映る姿とその下に隠れた闇が垣間見得るかなり見る側の選り好みが別れる作品。個人的にはオカルトや都市伝説系はかなり好きなので、この世界観は個人的にはかなりまハマった。ホラーなのかギャグなのか掴み所がありそうでなく、町に漂う噂やオカルト都市伝説。特にこのシルバーレイクに暗躍する。フクロウの仮面を被った裸の女性は正直ゾッとするような怖さや、もう色々が混ざりすぎて面白すぎた。しかし、オカルトの沼にハマりすぎると、ホームレス王に連れていかれる恐れがあるので要注意である(笑)
孤狼の血
2018年・バイオレンス・サスペンス 2時間06分
仁義なき戦い、アウトレイジ以来久しぶりに邦画で血が滾るような素晴らしい作品で心震えた。たまにこういった、思いがけない出会いがあるから、面白く邦画もまだまだ捨てたもんじゃないと思える。最近の邦画の中でも"本気と書いてマジ"という名の如くに心意気と熱気がひしひしと画面から役者から製作者側から伝わってくるほど、ピリピリとした昭和の最後の前年と法改正前の当時の様子やにおいがリアルにスリリングかつドラマチックに感じられ、最後まで目が離せなかった。
あらすじは、昭和63年に、暴力団対策法成立以前の広島を舞台に、捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに!暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を追う刑事たちの姿や、暴力団組織間の激しい抗争を描いたバイオレンス作品だ。
和製トレーニングデイの様なストーリーであったったが、自分的には圧倒的にこちらの作品の方が熱量を感じた(日本人だからか?)
出演者も主役級の人達ばかりで、その中でも特に役所広司の演技は兎に角、最初から最後まで圧倒される程に目が離せなく見ものであり、その先輩にいいように振り回され、新人警官の松坂桃李の前半から後半へかけての心境の変化や葛藤する姿や様は素晴らしく。役所広司に振り回され、嫌々相棒をしていた松坂桃李がいつしか、役所広司と同じ様な道筋を歩む光景は特に印象的であり、脇を固める出演者も(江口洋介、竹野内豊、真木よう子etc.....)主役級だけあり、いい仕事をするする!
テーマも今も昔も変わらないのか(笑)?汚職や臭いものには蓋をという、ヤクザや警察だけでなく現実で政治等にもやはり繋がる様な社会性あるテーマが下地になっていたりと、現代の汚職などを皮肉っているかのような、そのあたりもリアルさを感じ、演出や話のテンポもとてもよく中だるみすることなく熱さとテンションを維持した作品で、見終わった後も余韻がなかなか消えることはなく、極上の人間ドラマとリアリティあるバイオレンス映画であった!!!
スタンド・バイ・ミー
1986年 ‧ ノスタルジック・ドラマ ‧ 1時間 29分
グーニーズが子供向けの映画だとしたら、スタンドバイミーは大人向けの映画だと誰かが言っていたが納得だ。
ノスタルジックで、懐かしい気持ちを思い出させてくれ、少年が仲間達と2日間の旅を通じて少しだけ大人へと成長する青春映画。それぞれに心に闇を抱えた少年達と自分を重ねて合わせてしまう人も多かったはずだ。クリス演じるリヴァーフェニックスの存在感ある演技は自然体で、思春期特有の心情を上手く演じており見終わったあともじわじわと余韻が残るほどだ。そしてこの作品が傑作と呼ばれる所以は自分が考えるに、どの年代が見ても、歳を重ねるごとに違った感情の変化を与えてくれるところにあり、本当によくできた映画だと感じてしまう。特にラストシーンからエンディングの「Stand by Me」が流れる辺りは何度見ても目頭が熱くなってしまう。スティーブン・キングで好きな作品はいくつもあるが、その中でもこの作品は一番好きな作品だ。
余談だが原題はTHE BODY(死体)であり!のちのジャックバウアーも登場しているのは必見だ(笑)